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いつの間にか、すっかり日が短くなりましたね。
少しずつ、冬が近づいてきているのを感じます。
ところで、冬になると「朝、なかなか布団から出られない」という悩みをよく聞きますが、それ『寒さ』のせいだけではないかもしれません。
朝、起きられない。
なんだかやる気が出ない。
憂鬱な気分になる。
その原因として挙げられるのが、日照時間の減少です。
私たちは太陽の光を浴びたり、体を動かしたりすることで、体内に『セロトニン』という物質をつくりだしています。
『セロトニン』は、俗に『幸せホルモン』とも呼ばれており、安定した気分や質のよい睡眠をつくり出すために欠かせないもの。
セロトニンが不足すると、気が滅入ったり、根気強く作業ができなくなったりと、精神的に不安定な状態になってしまいます。
冬場はとくに日が短いため、ほかの季節と比べてセロトニン分泌量が減り、憂鬱な気分になりやすくなるというわけです。
こうした変化に敏感な人は、季節性うつ病のひとつである『ウインターブルー』を発症することも。
季節性うつ病は、気分が落ち込むという点では一般的なうつ病と同じですが、過食や過眠、体重増加といった症状が特徴的で、ある季節にだけ周期的に発生し、季節の移り変わりとともに軽快していきます。
秋から冬にかけて発症するウインターブルーは、北欧など冬の日照時間が極端に短くなる地域に多いのですが、日本でも2.1%の人にそれらしい症状が見られたという結果がありますから、全くの他人ごととは言えませんね。
実際、私たちの身近なところにも「最近、元気がないな」という人がいて、ちょっと心配しているところです。
冬、北西からの風が吹くと、冷たく乾いた空気は海のうえで暖められて上昇し、水蒸気と混ざり合い、日本の脊梁山脈にぶつかって大量の雲をつくります。だから、日本海側では冬になると晴れ間が減り、日照時間が少なくなります。
ここ舞鶴市も例外ではありません。
たとえば同じ京都府内でも、12月の平均日照時間を見てみると、京都市が1日あたり4.2~4.6時間であるのに対して、舞鶴市は1日あたり2.4~2.9時間。
つまり、舞鶴の冬を楽しく暮らすためには、断熱性だけでなく日当たりも重要ということですね。
これを踏まえて、家づくりや暮らしのなかに取り入れたいポイントについて、次回お話させていただきます。^^