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“高性能な家”と聞いて、皆さまはどんな家を想像されますか?
「夏涼しくて、冬暖かい家」
「光熱費を抑えられる家」
「大地震がきても倒れない家」
このようなイメージをお持ちの方が多いと思います。
それでは、「火災に強い家」はどうでしょうか? 家の性能から「火災に強い家」を思い浮かべる方は、多分ほとんどいないでしょう。
しかし、火災のリスクは意外と身近にあるものです。
コンロの火の消し忘れ、コンセントの漏電、煙草の不始末など、発火の原因は至るところに転がっています。
日頃どれだけ気を付けていても、近隣から火をもらうことだってあり得ます。
万が一火災が起きたとき、一帯に火が燃え広がらないよう、市区町村では『防火地域』『準防火地域』を定め、建物の構造や使用する材料に基準を設けています。
(画像引用:国土交通省|建築基準法制度概要集-p41)
防火地域はおもに、建物が密集する市街地や幹線道路沿いなど人通りや交通量の多い場所に。準防火地域は、その周辺地域に指定されます。
都会では住宅の密集した地域も少なくありませんが、舞鶴市では比較的ゆとりのある敷地が多いため、住宅地が防火・準防火地域に指定されていることは、あまりありません。
そのため、一般的な住宅というのは普通、火に耐える構造にはなっていません。
しかし、ヤマモト工務店の家は全棟が『省令準耐火構造』。
『省令準耐火構造』とは、木造住宅の火災に対する安全性を高めるため”準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造”として、住宅金融支援機構が定めた基準です。
床や間仕切り壁の接合部に『ファイヤーストップ材』を入れて上階や隣室への火の燃え移りを防ぎ、すべての壁・天井に厚さ12.5mm以上の『石膏ボード』を貼ることで、柱や梁・土台など木部の発火を遅らせます。
この基準を適用することで、外壁や屋根、軒裏など外回りだけでなく、家のなかも火が燃え広がりにくくなり、火災時の避難時間を十分確保するとともに、被害を最小限に食い止めることができるのです。
実は、『省令準耐火構造』の家には火災時の安心のほかにもうひとつメリットがあって、火災保険料と地震保険料をなんと半分程度に抑えることができるんですよ。
火災保険は住宅ローンの申し込みにほぼ必須となりますし、地震保険はここ舞鶴市でも約6割ほどが火災保険とあわせて契約しているそう。
これだけメリットの多い『省令準耐火構造』ですが、舞鶴市近辺の工務店で標準仕様に取り入れているのは、おそらく当社だけ。
家を建てる人だけでなく、住宅関係者からも、火災への対策はあまり重要視されていないのでしょうか。
なお、火災保険といっても雪災や風災・水災などによる損害も保証されるので、近年被害の多い台風や豪雨・豪雪への備えにもなりますよ。^^